2026/11/03

銅バスバーに錫めっきが使われる理由とは?電力設備向け表面処理の選び方

配電盤や制御盤、変電設備などに使用される銅バスバーには、錫めっきが採用されることがあります。

銅は電気伝導性に優れた金属ですが、使用環境によって表面が酸化し、接続部分の接触抵抗に影響する可能性があります。

そこで重要になるのが、銅バスバーへの錫めっきです。今回は、電力設備で錫めっきが採用される理由と、加工方法を選ぶ際のポイントについて解説します。

銅バスバーに錫めっきを施す理由

銅バスバーは、大きな電流を流すために使用される導体部品です。配電盤や分電盤、産業機械など、さまざまな電気設備に組み込まれています。

銅は導電性に優れていますが、空気中で酸化膜が形成されます。特にボルト締結部などでは、表面状態や接触圧力によって接触抵抗が変化する場合があります。

銅バスバーに錫めっきを施すことで、銅表面の酸化を抑え、適切な締結条件のもとで接触性能の安定化が期待できます。

銀めっきとの違いは?

電力設備向けの導体部品には、錫めっきだけでなく銀めっきも採用されています。

銀めっきは導電性に優れ、高電流や高温条件で使用される接続部品などに採用されます。一方、錫めっきは比較的コストを抑えやすく、一般的な電気接続部品で広く使用されています。

ただし、錫は銀と比較して融点が低く、温度上昇や接触圧力の変化による影響も考慮する必要があります。そのため、使用電流、温度、締結方法、要求寿命などを確認して選定することが重要です。

銅バスバーには吊るし式の錫めっきが適している?

銅バスバーのような板状・長尺形状の製品では、ラック(吊るし)方式による錫めっきが選択肢となります。

ラック方式は、製品を治具に固定した状態でめっきするため、バレル方式と比較して製品同士の接触による打痕や変形を抑えやすいことが特徴です。

また、製品の形状や重要面に合わせて治具を設計することで、膜厚分布や外観を管理しやすくなる場合があります。

ただし、治具との接点部分にはめっきが付きにくい箇所が生じるため、重要な接触面との位置関係を事前に確認する必要があります。

錫めっきの膜厚はどう決める?

銅バスバーへの錫めっきでは、必要な膜厚も重要です。

膜厚が不足すると、使用環境によっては銅の影響を受けやすくなる場合があります。一方、必要以上に厚くすると材料費や加工時間の増加につながります。

最適な膜厚は、使用環境や客先仕様、接続条件などによって異なります。単純に厚くするのではなく、要求性能に応じた仕様を設定することが大切です。

銅バスバーの錫めっきならご相談ください

当社では、吊るし仕様の錫めっき自動機を活用した加工に対応しています。

銅や銅合金を使用した端子、導体部品、電気設備関連部品など、製品の形状や数量に応じた処理方法をご提案しています。

千葉県我孫子市を拠点に、柏市・松戸市・流山市をはじめ、東京都・埼玉県・茨城県など関東地域から全国のお客様まで、めっき加工のご相談を承っております。

対応可能なめっきは、

銀めっき、金めっき、ニッケルめっき、光沢スズめっき、半光沢スズめっき、真鍮めっき、亜鉛めっき、銅めっき、鉛フリー錫めっき、三価クロメート、ニッケルフリーめっき、化成処理、無光沢スズめっき、合金めっきなど幅広く対応しています。

対応母材は、

鉄およびその合金、銅およびその合金、亜鉛ダイカスト、洋白、アルミ・アルミダイカスト、ステンレスなど多様な素材に対応可能です。

「銅バスバーに錫めっきをしたい」「長尺部品への錫めっきを検討している」「バレルではなく吊るし方式で加工したい」といったご相談も承っております。

銅バスバーや電力設備向け、車部品の錫めっきをご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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