2026/10/20

図面に「めっき」とだけ書けば伝わる?発注前に決めておきたいめっき仕様

製品図面に「Niめっき」「Snめっき」など、めっきの種類だけが記載されていることがあります。しかし、安定した製品を作るためには、めっき種類だけでは情報が不足する場合があります。今回は、めっき加工を依頼する前に決めておきたい代表的な仕様について解説します。

1. めっきの種類

まず必要なのが、ニッケル、スズ、銀、金、亜鉛などのめっき種類です。ただし、同じ金属でも光沢・半光沢・無光沢など複数の仕様が存在するため、必要な性能まで確認することが重要です。

2. めっき膜厚

例えば「Niめっき」とだけ指定されていても、必要な膜厚が分からなければ適切な加工条件を決めにくくなります。「3μm以上」「5~10μm」など、必要な膜厚を図面や仕様書で明確にしておくと認識違いを防ぎやすくなります。

3. 膜厚を保証する場所

電気めっきでは、製品全体に完全に均一な膜厚が付くわけではありません。角部や突起部は厚く、凹部や穴の内部は薄くなる傾向があります。

そのため、機能上重要な部分がある場合は「どこで指定膜厚を確保するのか」を明確にすることが大切です。測定箇所を図面上で指定しておく方法もあります。

4. めっきが必要な範囲

製品全体へめっきするのか、一部分だけ必要なのかも重要です。めっき不要箇所がある場合は、マスキングなどの追加工程が必要になることがあります。

特にねじ部、圧入部、接触部など寸法公差が厳しい場所では、めっき膜厚による寸法変化も考慮する必要があります。

5. 外観要求

「キズ不可」「色ムラ不可」といった表現だけでは、発注側と加工側で判断が異なることがあります。外観を重要視する製品では、限度見本や具体的な判定基準を設定しておくことで、量産後の認識違いを防ぎやすくなります。

6. めっきの目的と使用環境

実は非常に重要なのが、「なぜそのめっきを指定しているのか」という情報です。

防錆、導電性、はんだ付け性、耐摩耗性、接触特性、外観など、目的によって適切なめっき仕様は変わります。また、屋内・屋外、高温多湿、リフロー工程の有無など、使用環境によっても必要な性能は異なります。

図面へすべての条件を書き込む必要はありませんが、重要な要求事項をめっき会社と共有することで、仕様の不足や過剰品質を防ぐことにつながります。

当社では、図面通りのめっき加工だけでなく、「めっき種類は決まっているが膜厚が分からない」「新規製品なので表面処理仕様から検討したい」といった段階からのご相談にも対応しています。

千葉県を拠点に、東京都・埼玉県・茨城県など関東地域をはじめ、全国のお客様から試作・量産品のご依頼をいただいております。

対応可能なめっきは、

銀めっき、金めっき、ニッケルめっき、光沢スズめっき、半光沢スズめっき、真鍮めっき、亜鉛めっき、銅めっき、鉛フリー錫めっき、三価クロメート、ニッケルフリーめっき、化成処理、無光沢スズめっき、合金めっきなど幅広く対応しています。

対応母材は、

鉄およびその合金、銅およびその合金、亜鉛ダイカスト、洋白、アルミ・アルミダイカスト、ステンレスなど多様な素材に対応可能です。

「図面のめっき指示がこれで十分なのか確認したい」「新規図面のめっき仕様を相談したい」「試作段階から量産を想定して検討したい」といった場合も、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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