めっきは剥がれる?密着性を左右する原因と長持ちさせるポイント
「めっきは使っているうちに剥がれるものですか?」という質問をいただくことがあります。適切な素材・前処理・めっき条件で加工された製品であれば、通常の使用ですぐに剥がれるものではありません。しかし、母材の状態や使用条件によっては、めっきの密着性が低下することがあります。
めっきの剥離でまず重要なのが、母材表面の状態です。加工油、錆、酸化膜、熱処理によるスケールなどが残っていると、母材とめっき皮膜の密着を妨げる原因になります。そのため、脱脂や酸洗、活性化など、材質に合わせた前処理が重要です。
特に注意が必要なのが、ステンレスやアルミ、亜鉛ダイカストなどです。ステンレスには強固な不動態皮膜があり、アルミにも酸化皮膜が形成されます。また、亜鉛ダイカストでは鋳造状態や素材表面の影響を受ける場合があります。それぞれの素材に適した前処理を行う必要があります。
次に確認したいのが、製品そのものに加わる力です。圧入、カシメ、曲げ加工などをめっき後に行う場合、局部的に大きな変形が発生すると、めっき皮膜に割れや剥離が生じる可能性があります。
そのため、めっき後に加工する製品では、「どの程度変形するのか」「どの部分に力が加わるのか」まで事前に確認しておくことが大切です。
また、使用環境も密着性や耐久性に影響します。高温・高湿度環境、急激な温度変化、薬品への接触など、想定している環境によって必要なめっき仕様は変わります。製品によっては、密着性試験や熱衝撃試験、曲げ試験などを行い、実際の使用条件を想定して確認することも有効です。
もしめっき剥離が発生した場合は、単純に「めっき不良」と判断するのではなく、素材起因、前処理・めっき工程起因、後加工・保管起因、使用環境起因に分けて調査することが重要です。剥離面を確認することで、どの層から剥がれているのかが原因究明の手掛かりになることもあります。
当社では、千葉県を拠点に東京都・埼玉県・茨城県など関東地域をはじめ、全国のお客様からめっき加工のご相談をいただいております。試作1個から量産品まで、製品の材質や形状、使用目的を確認しながら対応しています。
対応可能なめっきは、
銀めっき、金めっき、ニッケルめっき、光沢スズめっき、半光沢スズめっき、真鍮めっき、亜鉛めっき、銅めっき、鉛フリー錫めっき、三価クロメート、ニッケルフリーめっき、化成処理、無光沢スズめっき、合金めっきなど幅広く対応しています。
対応母材は、
鉄およびその合金、銅およびその合金、亜鉛ダイカスト、洋白、アルミ・アルミダイカスト、ステンレスなど多様な素材に対応可能です。
「めっき後の曲げや圧入に耐えられるか確認したい」「現在発生している剥離の原因を調べたい」「新しい素材へのめっきを試したい」といったご相談も可能です。めっきの密着性でお困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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